残念なフェミニスト。
私の弟ときたら、すごく女性に優しい
フェミニストなんです
生まれてこの方、私がお菓子を取っても
パンチをしても声を荒げたり、
反撃してきたりというのは
一度もありません。
フェミニストって聞いたら
なんかいい感じなんですが
実際はとても残念なフェミニストです。。。
この前、家族や親せきで
集まりがあったのですが
残念なフェミニストは
いきなり奥さんに
「さ。さ。段差があるから危ないよ!つかまって」
などと言って手を差し出してました。
よ~~~く見たら
その場所に5cmくらいの段差がありました。
あ・ほ・か。
美しく聡明な彼の奥さんは
いつも冷静で落ち着いていますが
眉をしかめて、
「いい。大丈夫だから」
とだけ言いました
でも、残念なフェミニストは
奥さんだけじゃなく、もちろん私にも
母にも親戚にもみんなに優しいのですが・・・
私が実家の駐車場に車を止めようとしたら
いきなりお家から飛び出してきて
「寒いよ。風邪ひくよ、さ。これ着てっ」
と言って、自分のコートを差出してきました。
あ・ほ・か。
家まで3秒の駐車場で風邪引くかっ。
その後、残念なフェミニストは
私の車を駐車しておいてあげる。
と言うのでキーを預けて家に入りました。。。
その後10分くらいして
弟が真っ青な顔をして私に言いました。
「ご、ごめん。車ちょっと。べ、弁償するから・・・」
( ̄Д ̄;;
私の車のドアが
ギギギ~ってなってたのです
え?、は?
一体全体どうやってあの距離で車こするの??
私の車が・・・。
残念なフェミニストは
現在、医師業を休んで
法科大学院へ通っている学生の身なので
自由に使えるお金が少ないのです。
私は力なく
「・・・いいよ。保険入ってるから」
と言いました。
このように残念なフェミニストは
ちっとも優しくありません。。。
母がキッチンでリンゴをむいてたら
残念なフェミニストが言いました。
「刃物、気をつけて。危ないからね。
手でも切って、指でも落としたら大変だよっ。」
・・・・(;´Д`)ノ
正直、お料理が得意ではない母は
ぷりぷり怒っていました。。。
しかし、ちっともめげないんですよね。
アホか、と思いましたが。
でもいいところもあって、たぶん。。。
法科大学院へ通ってる
残念なフェミニストは医者と弁護士の
ダブルライセンスを目指してるのですが
私がどうして弁護士になりたいの?
と訊くと
「今の日本をもっとよくしたいから!
患者さんのために役に立ちたいし
法律を勉強したいから!」
などと、どっかの政治家かよ
みたいなことを真顔で言ってます。。。
んで、私に向かって逆に訊いてきました。
「たしか、法学部だったよね。そっちはどうして
法律を勉強しようと思ったの?」
えっとね、それはね。
法律は正義の味方なんかじゃなくて
知ってる人の味方だからだよ。
法を知らなければ足元すくわれるからだよ・・・
本心はそう叫びたかったのですが
真剣な顔で訊いてくるので
さすがに言えない私!(´Д`;)
さあ。どうしてだったけかな。忘れたな。
と言って切り抜けました。
近くのラーメン屋さんへ一緒に行こうとしたら
残念なフェミニストは用意も遅いのです
私なんて部屋着では?
と言うような格好なのに。
奴は丁寧に磨いた靴に
アイロンのかかったシャツ、
ネクタイを結んでジャケットを着て
カシミアのコートを羽織って・・・
あほ~~~遅いよっ
実家から1分のラーメン屋さんへ行くのに
どこへ行くんじゃ~~~。とキレそうでした。
このように残念なフェミニストですが
唯一の財産は奥さんだと思います
私は彼の奥さんが大好き!
キャピキャピした感じの
女の子ではないけれど
物静かで落ち着いた雰囲気で
端正なお顔に優しい口調で、
お話しすると落ち着きます
ある日。私は思い切って奥さんに訊きました。
ねー。2人はどうやって知り合ったの??
すると。
「学部で出席番号が前後だったから。」
・・・。
ロマンス ワズ アボーーーン ヽ(;´Д`)ノ
一生分の幸運を使い果たした
残念なフェミニストは全くめげず
今日も明日も明後日も
1人で勝手に奮闘してるんでしょう